合掌街道 gassho-kaido 白川郷・五箇山

世界遺産合掌造り集落 祈り継がれるいにしえの里

世界遺産合掌造り集落とは World Heritage

「合掌造り」とは、「小屋内を積極的に利用するために、叉首構造の切妻造り屋根とした茅葺きの家屋」のことで、日本の他の地域にはみられない、白川郷と五箇山地方のみに存在する大変特色のある民家の形式です。小屋が叉首(サス、「ガッショウ」とも呼ばれる)による構造となっていること、あるいは、屋根が両手を合わせたような形になっていることから、合掌造りと呼ばれるようになったと思われます。
同じ合掌造り家屋でも、白川郷と五箇山では土間の取り方や入口の位置が異なり、妻に庇を付ける五箇山に対して付けない白川郷など、地域によるいくつかの相違点も見られます。
合掌造り家屋は、もともとそれほど多く建てられたものではありませんが、特に戦後の経済発展と生活の近代化の中で、その数は急激に減少し、集落の中に残されている合掌造り家屋は現在ではわずかに150棟以下となり、1棟1棟がたいへん貴重な存在となっています。
白川郷と五箇山の合掌造り家屋は、最も発達した合理的な民家形式の1つであり、日本の木造文化を代表するものです。また、特色のある合掌造り家屋群を中心とする農村景観は世界的に価値のある貴重な文化遺産と評価されているのです。

「白川郷・五箇山の合掌造り集落」は、1995年12月、ドイツ連邦共和国ベルリン市で開催された第19回世界遺産委員会で、世界遺産一覧表に文化遺産として記載されることが決定しました。世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」は、合掌造りの民家が良く保存されている岐阜県大野郡白川村荻町集落と富山県東砺波郡平村相倉集落、上平村菅沼集落の3つの集落で構成されています。記載承認にあたっては6つの評価基準の内、IV)とV)において顕著で普遍的価値を有していると認められました。

合掌造り集落世界遺産記念事業実行委員会編 
「世界遺産 白川郷・五箇山の合掌造り集落」より

五箇山・菅沼集落

岐阜県との県境に位置する旧上平村の中ほど、険しい庄川の流れが北から東に流れを変える地点の右岸にある戸数8戸の小さな集落が菅沼集落です。集落の全域4.4haが重要伝統的建造物群保存地区であり、また、集落と背後の雪持林や茅場などの山林を含めた地域が史跡に指定され、歴史的景観が維持されています。合掌造り家屋9棟のほか、土蔵や板倉などの伝統的な建物や神社の社叢などが保存すべきものとして特定されています。
谷間のわずかな河岸段丘にある集落で、周囲は人の手がおよばない、ありのまま自然が豊富な閑静な環境。集落内に足を踏み入れると、まるで昔にタイムスリップしてしまったような不思議な感覚を覚えます。江戸時代の主産業を紹介する「塩硝の館」や「五箇山民俗館」があり、五箇山の歴史と伝統を五感で体験できます。

ページの上へ▲

五箇山・相倉集落

かつて、源平の合戦に敗れた平家の落人が人目を忍んで住み着いたといわれる旧平・上平両村を中心とする五箇山。中心を流れる庄川の川面からやや高く離れた段丘にある戸数27戸の集落が相倉集落です。
集落と集落背後の雪持林を含む約18.0haが重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、また集落に近い茅場などの山林を含めた地域が史跡に指定され、歴史的景観が維持されています。合掌造り家屋20棟のほか、寺院や神社、土蔵、板倉などの伝統的な建物や雪持林、神社の社叢、畑家の石垣、水路、旧道などが保存すべきものとして特定されています。
村は単なる家の集合体ではなく、桑畑、繭を干すムロ、楮蒸し窯などの作業場、また寺や神社、雪崩の被害を防ぐ雪持林(オーバエ)など村人共有の施設や場所から成り、人々はひとつの家族のように支えあいながら暮らしてきました。
今も、昔ながらの生活の息づく、山間の小さな集落です。

ページの上へ▲

白川郷・荻町集落

霊峰白山から流れ出る白水谷を水源とする大白川が、庄川と合流するとき白く濁ったことが地名の由来といわれる白川郷。その流域に点在する集落の中ほどに位置するのが荻町集落です。庄川の右岸の三日月形をした段丘にあり、世界遺産に登録された3集落の中では戸数152戸の最も大きな集落です。
集落の全域に山麓の林の一部を含む約45.6haが重要伝統的建造物群保存地区として保存され、歴史的景観が維持されています。合掌造り家屋59棟のほか、寺院本堂、庫裏、ハサ小屋、板倉などの伝統的な建物や神社の社叢、水路などが保存すべきものとして特定されています。
ゆるやかな勾配とどっしりとした量感から醸し出される存在感のある様式が特徴で、毎年春先には、集落の人たちが協力して行う茅葺き屋根の葺き替え作業が見られ、季節の風物詩となっています。
今も、昔ながらの生活の息づく、山間の小さな集落です。

ページの上へ▲

TOP世界遺産合掌造り集落とは観光情報歳時記伝統・特産散策マップ交通情報特集企画運営委員